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mixiをやっていたら、高校時代の同級生が北京に留学していた事がわかり、また、JALのマイルが貯まっていた事もあり、北京に行ってきました。

2006.6.10 Sat 北京 天気晴れ

JL781便にて北京へ向かった。6月から第一ターミナルが改装されていたせいか、土曜日にも関わらず、それほど並ばずにチェックインする事ができた。

2時過ぎに北京空港に到着し、シャトルバス乗り場に行くと、若い男が近づいてホテルはどこかと聞いてくる。鶴松だと答えると10分後のバスに乗れとのこと。10分たちバスが来て乗ろうとすると、自分はポーターなので100元払えと言って来た。無視しようとすると道をふさいで来るため、万が一の身の危険を考え、5元なら払うといって小銭を押し付けて逃げた。後から数えると4元渡していた。金額はたいした事ではないが、あまり、気分は良くない。バスは、結局ホテルまで行かず、北京駅に到着した。バスを降りると、三輪車が近寄ってきて、ホテルまで50元と言って来る。無視して逃げても追いかけてくるため、流しのタクシーに飛び乗り、ホテルまで行くと、メーターは11元なのに、20元渡して5元しかお釣りをよこさない。面倒くさいので諦めて、ホテルにチェックインする。キーを渡されエレベーターに乗ろうとすると、フロントから部屋がまだ掃除中だから待てと呼び止められる。しばらく待つと、フロントが掃除が終わったと言ってきたので、部屋に向かうと、まだ掃除中。ドアの前で、掃除が終わるの待って、やっと部屋に入る事が出来た。

翌日の日曜は友達に市内を案内してもらう予定なので、月曜日に万里の長城を見に行くため、北京飯店にあるJTBラウンジに向かった。万里の長城へは市バスを乗り継いで行った方が安上がりではあるが、英語がほとんど通じない事と、中華は一人だと食事をしにくいため、食事付きのツアーを利用することにした。ついでに、今晩特にする事もないので、雑技団のツアーに空きがあるか尋ねたところ、空きがあるとの事だったので、雑技団を見に行く事にした。

JTBのラウンジで近くで安くておいしい店を尋ねたところ、狗不理包子(ゴブリンなんとか?)を紹介されたので行ってみると、地元の人が行く安めの肉まんチェーン店という感じで、まずくはないが特別おいしくもない。雑技団ツアーまで時間があるので、王府井小吃街に行くと、たくさんの屋台があり串焼き屋が並んでいる。奥まで歩いていくと、だんだん匂いが怪しくなって来て、串焼きの種類に、昆虫とかヒトデとか怪しい物が並んでいたが、食べる勇気は無かった。

時間になりJTBのラウンジに行くと、雑技団ツアーは自分一人しか参加者がいないとのこと。中国人のガイドさんに連れられ、タクシーで朝陽劇場へ向かった。ガイドさんがチケットを買い、雑技団が終わったら出口で待ち合わせる事を確認し、雑技を観劇した。演目は、人の上に人を乗せてバランスをとるタイプの物が多かった。上海の雑技の方は演出が洗練されていてシルクドソレイユの舞台に近い感じだったが、こちらは純粋に人間の身体能力をアピールする感じだった。

雑技が終わり、ホテルに送ってもらった後、近くをぶらぶらして買い物をして寝た。

両替レート

AMEX T/C10000円=700元-45元(手数料)=655元15.27円/元
セゾンカード(VISA)5,790円=400元14.475円/元

本日の出費

シャトルバス 16元、ポーター4元、タクシー15元
万里の長城と明の十三陵ツアー(昼食つき) 670元
狗不理包子: 肉まんとお茶 30元
雑技団ツアー 250元
水、アイスティー、ポテトチップ 11.15元

2006.6.11 Sun 北京 天気晴れ後曇り時々雨

朝食は、当初、外で中国粥を食べるつもりだったが、面倒くさくなり、ホテルの朝食バイキングで食べた。友人とは9時にロビーで待ち合わせだったが、エレベーターが全然来ずに、10分以上待たされたため、少し遅れてしまった。友人と会ったのは、およそ7年ぶりで、髪の色が茶色くなっていた以外は、以前のままだった。

まずは、天安門に向かった。王府井からバスで行こうとしたが、バス停がわからず、地下鉄を使った。天安門を抜け故宮博物館に行ったが、台湾の故宮博物館の印象から、北京の故宮博物館も、建物内の見学がメインかと思っていたが、広大な敷地の建物そのものが展示物という位置付けのようだ。所々、建物内にも物品が展示されているが、あまり目ぼしいものがない。貴重なものは、台湾に持っていかれてしまったようだ。また、太和殿は工事中だった。多くの建物が北京オリンピックに向けて改装中のため、今は、観光にはあまり良い時期ではないようだ。

いろいろ歩いていると、木の板ように見える石や、龍の形をした木等、面白い物 結構あった。有名な九龍の壁を探すと、珍宝殿という別の展示エリアにあるらしい。 別途チケットを入手し見学すると、九龍の壁の他に、石をくりぬいて作った、仏祠等、多くの珍宝を見ることができた。

故宮博物館を2時間ほど見学し、ガイドブックに載っていた近くの店で食事をとる。子豚の丸焼きが名物料理らしいが、注文しても2人では絶対に食べきれないので、あまり量が多くなさそうな物を適当に頼む事にした。豚の角煮と、酸っぱいスープ、魚と野菜の炒め物、焼きビーフンを注文したが、結局、量が多く食べきれなかった。

次にタクシーで北京動物園に向かった。パンダは全部で4匹いるらしいが、ほとんど寝ていた。また、パンダ館では、名物のパンダ傘を売っている。北京でも、ここにしか売っていないらしい。パンダ以外にも、「四不象(スープーシャン)」という珍獣がいるらしいが、どれだかわからない。友達が動物園の掃除のおばさんに聞くと、あそこにいる白い奴と言われたらしいが、特にそれらしい動物が見当たらなかった。ガイドブックに書いてあった別名「麋鹿(ジュンルー)」でも見つからなかった。帰国後調べてみると、こんな動物らしい。別の珍獣として金色の猿、「金絲猴(キンシコウ)」も灰色で、全然金色ではなかったが、最後に白い虎を見ることが出来た。

次に遊覧船で、紫竹院公園に向かった。ガイドブックでは、江南風の美しい庭園とのことだったが、小さな遊園地が併設されて、観光地というよりも地元民の憩いの場のような場所だった。午前中から歩きつづけてかなりばてていたため、お茶を買って休憩した。

観光する予定の場所は、一通り行ってしまったため、京劇の近くの前門までタクシーで行き、夕食を食べる場所を探す事にする。前門にあるガイドブックに載っていた小龍包の店「開封灌湯小龍包子」か、清朝皇帝がお気に入りだったという「都一処」を、目指したが、両店とも北京オリンピック関連の再開発地域になっているようで店が無くなっていた。近くに、北京ダックで有名な全聚徳の本店があったため、友達は最近食べたようだったが、せっかく北京まで来た事もあり、北京ダックを食べる事にした。皮だけでなく、身も食べる事ができ、北京ダックのトマトスープや、しゅうまい、燕京ビールもおいしく、日本だったら考えられない値段で満喫する事ができた。食べきれなかった分は持ち帰って翌日の朝食にした。


北京ダックを満喫し、京劇の開催される梨園劇場へとタクシーで向かった。同じような名前の場所があるらしく、最初、間違った所へ向かったため、着いた時には、京劇が始まった直後だった。最初の演目は覇王別姫で、劉邦軍に包囲された項羽が脱出するため、項羽の妻、虞美人が足手まといになるのを防ぐため自害すると言う内容だったが、今ひとつ良くわからなかった。次の演目は、孫悟空で、逃げた孫悟空を天界の仙人たちが捕まえようとするが、逆に返り討ちにあうという内容で、殺陣もスピード感があり面白かった。

タクシーでホテルに戻って友達と別れ、近くの出店で飲み物を買って寝た。

本日の出費

朝食 66元
地下鉄 2元
故宮 60元、珍宝館 10元
大三元酒家: 昼食 70元/人
タクシー 10元
動物園 15元+5元(パンダ館)
パンダ館 パンダかさ30元
遊覧船 20元
お茶 10元
タクシー 20元
北京ダック、しゅうまい、スープ、ビール、コーラ 103元/人 タクシー 20元
梨園劇場: お茶付き前列席 290元
タクシー 20元
水、ジャスミンティー 8元

2006.6.12 Mon 北京 天気晴れ後曇り時々雨

朝食は、昨日の残りの北京ダックで、さめてもおいしかった。9時にJTBのラウンジにいると、ツアーの参加者は自分ひとりとのこと。ガイドは、おとといの雑技団と同じ人で、今回は専用車での移動となった。一時間ほどして、八達嶺万里の長城に到着した長城にはロープウェーや、スライダーなどもあったが、ツアーのため一時間ほど長城を歩き回っただけで終わった。中国語がある程度出きれば、自由に廻った方が楽しかっただろう。

万里の長城を後にし、昼食を食べに移動すると、大型の土産物屋が併設されて典型的な観光客向けのレストランだった。昼食飲茶は、海老蒸し餃子と、きし麺のような平べったい麺を使った焼きそばは、おいしかったか、その他は冷めていて、今一だった。さっさと出発したかったが、買い物の時間を取られていたため、ガイドブックを読んだり、日記をつけて時間をつぶした。

明の十三陵は、古墳のようなもので、遺跡としては価値があるようだが、観光地としては、それほど面白くなかった。

ツアーが終わりホテルに戻ると4時過ぎだったので、音を反射させる回音壁という面白そうな物がある天壇公園に行く事にした。せっかくなので、タクシーを使わずバスで行こうと思い、ガイドブックを見ながらバスを探していると、英語の出きる中国人が助けてくれ、バスを途中で乗り換えながらどうにか到着した。(ちなみに王府井からは120番のバス) 天壇公園は、非常に大きな公園で、回音壁を目指して、かなりの距離を歩くと、目の前に、工事中の壁が現れた。ここも改装中だった。今回の旅は、ことごとく運に見放されているようだ。

昨日と今日と長時間歩きつづけたので、足つぼマッサージを受けに、ガイドブックに乗っていた店にバスと地下鉄で向かった。公共交通機関は非常に安い。マッサージは痛かったが、疲れが取れたような気がした。王府井に戻ると、王府井天主堂がきれいにライトアップされていた。最後の夜なので、王府井の夜市に、何か食べようと思って行くと、屋台がたくさん出ていた。さそりやヒトデ等、食べられないものばかりだったが、その中に、食べる事が出来そうな焼き牡蠣があったので、一つ食べたところ、生臭い感じがして嫌な予感がした。ここで夕食は無理だと思い、夜市の裏側のレストラン街を見ていると、雰囲気の良い店が見つかった。麻婆豆腐は辛いがおいしかった。餃子とチャーハンは量が多く食べきれなかったので、翌日の朝食用に持ち帰った。

ホテルに戻ると、既にワールドカップの日本戦が始まっており、見始めた直後に、中村の点を決めた。しかし、後半になって、オーストラリアに立て続けに点を取られ、残念な気持ちになりながら寝た。

本日の出費

バス 1元+1元
天壇公園 15元、パンフレット 1.5元
バス 1元
地下鉄 3元
足つぼマッサージ 198元
地下鉄 3元
屋台: 焼き牡蠣 10元
大碗居: 麻婆豆腐、餃子、チャーハン 44元
お茶 3.5元

2006.6.13 Tue 北京 天気晴れ後曇り時々雨

夜中の3時ごろ目が覚めた。そして、一時間ごとにトイレに行くことになる。疲れが溜まっていた時に、屋台で牡蠣を食べたのが失敗だったらしい。朝になっても、全く食欲が無く、熱も出てきているようだ。最終日は特に予定はないので、10時になり店が開いたらすぐに土産物を買いに行き、後は、チェックアウトぎりぎりまでホテルで安静にしていようと決める。

10時になり、まずは水分補給のため、コンビニでスポーツドリンクらしき物を買い、10元のTシャツと、天福銘茶でお茶菓子を買って、ホテルに戻り休んだ。11時半にチェックアウトをしにフロントに行くと、普段使っていたクレジットカードが見つからない。探しても無いので諦め、別のカードで決済した。タクシーで空港に向かい、チェックインした後、クレジットカードの紛失を連絡したところ、幸いにも不正使用はされておらず、カードを無効にしてもらった。

だんだん熱が上がっているようで、残っていた現金を全てお茶に換え、Priority Passを使ってラウンジで休む。ラウンジにはインターネットが使える端末があったため、時間つぶしが出来た。年会費は高いが、セゾンのプラチナアメックスを作ったかいがあった。

14:50発のJL782便に乗り込むと、空いており、人がいない列があっため、席を移動させてもらった。北京空港は混んでいて、一時間ほど待って飛び立った後、一列の席を占領して横になった。帰りの機内食は鰻丼だったが、食欲が無く食べられず、半覚醒状態で、フライト中ずっと横になっていた。

成田に着き、京成線と成田線と荷物を抱えて、歩き回りながら乗り継ぎ、やっと家に辿り付いた。今回の旅は、今ひとつ運に恵まれなかったが、将来振り返った時には、いい思い出になっているだろう。

本日の出費

スポーツドリンク 3.9元
Tシャツ3枚 30元
天福銘茶: お茶、お菓子 95元
天倫松鶴酒店 1734元(3泊4日朝食なし)
タクシー 149元
免税店: お茶 194元

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