[旅行記トップ]

クラブツーリズムより、「頑張れ東北!『弘前泊食分離』モニターツアー2日間(2万円)」というメルマガが送られてきて、思わず申し込んでしまいました。

2012.3.9 Fri 天気晴れ/2012.3.10 Sat 天気晴れ

ツアーは東京駅集合だったが、自宅からは上野駅の方が近いため、新青森行きの上野 10:02発のはやて21号に途中乗車した。東北応援ツアーということで官公庁から補助が出ているらしく、はやて往復+弘前パークホテル一泊+レストラン山崎でのフレンチコース+その他観光で、税込2万円と破格に安さだったが、14名しか参加者が集まらなかったとのこと。同日出発の秋田方面のツアーは40名の定員満席とのことで、桜の季節外の弘前は人気がないようだ。新幹線の中ではプレステポータブルでゲームをやって過ごし、別料金で事前に注文した駅弁「大漁市場」が、八戸駅で詰め込まれ配られた。ウニ、ズワイガニ、ホタテ、イカ、イクラと魚介たっぷりでおいしく、これで1300円は、コストパフォーマンス高い。新青森に着くと、バスで弘前へと移動した。

駅弁「大漁市場」"

弘前では、バスの車窓から洋館を見ながら、弘前城へと移動した。弘前城は、雪がかなり残っており、普段歩きなれない雪道を歩くため、かなり疲れた。弘前城を出ると、4時過ぎにホテルにチェックインし、夕食までは自由行動となった。事前に弘前観光コンベンション協会からダウンロードしておいた、「珈琲の街ひろさきガイドマップ」と「弘前アップルパイガイドマップ」を参考に、江戸時代の弘前藩士たちが薬として飲んでいたコーヒーを再現した「藩士のコーヒー」が飲めるホテル近くの「西洋茶寮 Salon de 甚兵衛」に行った。レトロな雰囲気だが思っていたよりも小さな店だった。「藩士のコーヒー」は、若干、苦味が強い気もしたが、今のコーヒーと特に変わらず味で、飲みやすかった。付け合せのカリカリの奇跡のリンゴかりんとうも、なかなか美味しかった。コーヒーは量もたっぷりあり、これで525円は安い。

洋館 弘前城 藩士のコーヒー

ホテルに戻り、今回の旅行のメインである、レストラン山崎での弘前フレンチの夕食へと出発する。見知らぬ人達とのフレンチということで、最初は中々話が弾まなかったが、料理を食べていくうちにだんだんと会話が進んで行った。至ってオーソドックスなコースだが、弘前ならではの一品として、りんごの冷製スープをオプション(+525円)で付けることができた。デザートの時間になると、特別に津軽三味線の演奏が始まり、満喫してホテルへと戻った。ホテルの部屋は狭く、特にバスルームがかなり窮屈だったが、部屋からの夜景の眺めは良かった。

りんごスープ メイン レストラン山崎

朝食は13階のスカイバンケットルームで、見晴らしが素晴らしい。弘前ではどこに行っても、岩木山を雄大な姿を眺めることができ、気分が良い。8:50にホテルを出発し、車窓から禅寺が並ぶ新寺町を眺め、最勝院の五重塔は降りて見物した。次にりんご公園へと移動したが、雪に埋もれており、何が何だか全然わからない。中のショップでお土産をいろいろと買っていると、喫茶コーナーに6種のアップルパイ食べ比べセットがあることを発見した。しかし、朝食から時間が経っておらず食欲が無かったため、りんごの栽培について学ぶ「りんご教室」終了後に食べようと先送りしたことが、今回の旅行の最大の失敗だった。「りんご教室」は当初30分の予定だったが、どうも講師がバスの出発まで時間を潰さないといけないと勘違いしたらしく1時間経っても終わらない。たまらずガイドがバスの出発前に時間を取りたいと行って講義を停めたが、時既に遅く、せっかく弘前に来たにもかかわらず、アップルパイを食べそこねた。

五重塔 りんご公園 りんご公園銅像

昼食をとるに市内に戻ったが、名物の「津軽そば」は蕎麦なのか、うどんなのか微妙な食感だった。最近は、パスタでもうどんでも腰がある麺類に舌が慣れているため、箸でつかめないほど柔らかい麺というのは、物足りない。食堂併設の「ねぷた村」では、ねぷた祭りのウンチクや、津軽三味線の演奏、津軽コマの軽快な実演販売など、なかなか楽しかった。食事が済むと、黒石のこみせ通りを見学に行ったが、自由時間が短く何もできない。次に津軽伝承工芸館に行き、こけし館でユニークなこけしを見たが、全体的に時期はずれなため人通りもなく、足湯も冷たくて却って体が冷えてしまい、ちょっと残念な場所だった。これでひと通り観光が終わり、新青森へと戻ったが、出発まで1時間半と長い待ち時間がある。このツアーは全体的に時間配分がおかしく、かなり急に作って練りこまれていないやっつけ企画という印象がある。することもないため、B級グルメで街起こしを狙っている「つゆ焼きそば」を食べたが、正直、これで街起こしは難しいと感じた。新青森18:28発のはやて40号で上野へと向かい、車中で、土産物コーナーで買ったアップルパイを食べ、上野へと到着した。

こぷた祭り こみせ通り こけし館 つゆ焼きそば

全体的な感想として、ツアー料金2万円(総額約3万円)と非常に格安で確かにお得だったが、東北の魅力をアピールするには今ひとつだった。無駄に長い待ち時間、短すぎる滞在時間、時期はずれの観光スポット等、もうちょっと企画に工夫の余地があるのではないか。補助なしで定額だったら、参加したか微妙だろう。初日の出発時間を早め、初日に、弘前城、新寺町、りんご園と周って、夕食に弘前フレンチ、2日目は、十和田湖及び周辺を見学し、新八戸から新幹線で戻るようにすれば、見所満載の満喫ツアーとなったのではないか。

出費

ツアー代20,000円
駅弁「大漁市場」1,300円
藩士のコーヒー525円
ワイン、りんごスープ(夕食追加)1,995円
黒石つゆ焼きそば600円
その他、おみやげ等5,000円


[旅行記トップ]